ル・ポン国際音楽祭2022 赤穂・姫路

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ボリス・ブロフツィン

ヴァイオリン

ボリス・ブロフツィンは、同世代では深みのある多才な音楽家の一人としての地位を確立し、協奏曲のソリストや室内楽奏者としても世界中から出演要望が寄せられている。50曲以上の協奏曲や数百の室内楽作品をレパートリーとしており、初演も含まれている。2008年からはジュネーブの「グラン・アンテルプレテ」の室内楽シリーズや「スペクトラム・コンサーツ・ベルリン」にも常連のメンバーとして登場している。

祖父にヴァイオリンの手ほどきを受け、モスクワのチャイコフスキー音楽院を卒業後にBBCフィルの演奏会でイギリスにデビューし、まもなくロンドンに移り住む。ギルドホール音楽院でデイヴィッド・タケノに師事しヴァイオリン研究を完成の領域まで進め、2010年~2016年の間、同音楽院で独学のうえ教授職に就く。またグリニッジのトリニティ音楽カレッジでもクラスを持つほか、韓国、タイ、ブラジルなどでのマスタークラスで教える。現在は、ウィーン私立音楽芸術大学の教授。

これまで、サー・ネヴィル・マリナー、ネーメ・ヤルヴィ、マレク・ヤノフスキ、ヤン・パスカル・トルトゥリエ、ゲルト・アルブレヒト、ミヒャエル・ザンデルリングなどの指揮者とともにスイス・ロマンド管、ロンドン・フィル、ワルシャワ・フィル、ベルリン放送交響楽団、アカデミー室内管、BBC響などと共演している。

熱心な室内楽奏者であり、ジャニーヌ・ヤンセン、ギドン・クレーメル、ミッシャ・マイスキー、チョン・キョンファ、イタマール・ゴラン、ジュリアン・ラクリン、樫本大進などとヴェルヴィエ、エディンバラ、ザルツブルグなどの音楽祭やブカレストのエネスク国際音楽祭などに出演している。

デッカ、BIS、ナクソスなどのレーベルからCDが出ており、ジャニーヌ・ヤンセンとの共演でシューベルトとシェーンベルグの録音ではエコー賞を受賞、マルティン・フレストとのブラームスのクラリネット五重奏曲の録音はグラモフォン賞にノミネートされた。2016年1月にシュルホフ全集を録音、2018年にはイザイのヴァイオリン・ソナタ集が発売され絶賛を博した。

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